サービス付き高齢者向け住宅 HDケア高田馬場

03-5273-6996

〒169-0075
東京都新宿区高田馬場2丁目8-3

メインメニューを開く MENU
院長インタビュー

血液透析専門クリニックに隣接するサービス付き高齢者向け住宅『HDケア・高田馬場』について、開設当時に医療法人社団白水会 理事長であった須田昭夫先生からお話をお伺いしました。

Q. サービス付き高齢者向け住宅をお建てになった理由は?

現在、日本には約30万人と多くの透析患者さんがいます。透析をしていると昔は長く生きられなかったのですが、最近では透析技術の進歩によって長く生きられるようになりました。当院の患者さんにも30年以上通院している方も稀ではなくなり、40年以上の透析歴の方もいます。すると、患者さんの高齢化やそれとともに合併症の併発という問題が出てくるようになりました。また、遠方からの通院がだんだん困難になる方も増えています。通院が困難になると患者さんのみならずそのご家族の負担も大変大きくなります。さらに、高齢の患者さんは自宅ではどうしても孤立しがちです。そういう方たちの負担を少しでも軽減できないかと考えたわけです。また、透析患者さんの場合、何を食べても良いという訳ではないため食事に気を配ることや、透析患者さんの合併症を知る医療スタッフによる生活と健康のケアも必要だとも思っていました。

そのような事情から、当院の近くにそれらを備えた住まいがあれば、通院の負担も小さくなりゆっくりと透析を受けられますし、ご家族の負担も軽減できます。できるだけ当院に近い場所での設立を考えていたところ、幸いにも隣地にサービス付き高齢者向け住宅を設立することができました。

院長 須田 昭夫

Q. 計画への「こだわり」などは

住み慣れた都心部に、通い慣れた当院の近くに住めば、生活スタイルやリズムを変えずに済みます。そして、そうすることで患者さんがより自分らしく生きることができれば非常に意味があることだと思います。また、建物の各住戸はトイレ・洗面・浴室・台所・収納も備えており、住戸プランも大小さまざまです。

さらに、1階のコミュニティースペースではご入居者同士、患者さん同士で食事をしたり、話をしたり、くつろいだりできるようゆったりとした空間を確保しています。なお、食事は当院で患者さんにご用意するものと同じものです。また、日曜日を除く日中は当院の看護師などが、ご入居者の健康のケアを行います。

患者さんがより快適に生活し、そのご家族の負担も軽減される。それによって一人でも多くの方がより自由でより快適な人生を送られることが私たちの願いです。

コミュニティースペース間取り

Q. 運営・将来像をお聞かせください。

この『HDケア高田馬場』により、高齢の患者さんとそのご家族は大変な労力を強いられる通院から解放され、生活と健康のケアや、クリニックの隣に住む【隣居通院透析】という形態が患者さんとそのご家族に安心を提供します。都心部での設立ということもあわせて、患者さんとそのご家族に対し新たな選択肢を提供できたと思います。

ところで、当院では2012年4月から在宅での血液透析にも取り組みます。腹膜透析から血液透析へ乗り移る患者さんや、通院ではなくあくまで在宅での血液透析を望まれる患者さんのために、新たな選択肢を提供します。患者さんの社会復帰において非常に有効な選択肢でもあり、当院常勤医師の出身母体でもある東京女子医科大学病院とも連携しながら取り組みたいと考えています。現在、透析患者さんがおかれている状況はさまざまです。そうした中で、患者さんがより自分らしく生きられるよう、また、そのご家族の負担が少しでも軽減されるよう、『HDケア高田馬場』がその一助となることを私たちは祈っております。

サービス付き高齢者向け住宅 HDケア高田馬場【隣居通院透析】のスキーム