透析治療は腎不全のために体にたまってくる老廃物や毒素を除去する方法です。治療にあたっては、血液流量、透析時間の長さ、一週間の治療回数、ダイアライザー（ろ過器）の種類と大きさ、透析液の組成と品質などが、治療作用に影響する大切な要素になります。
須田クリニックでは超純水を使用した、不純物の少ない透析液と、分子量の大きい物質も除去できるダイアライザーを使用して、十分な時間（4～5時間）の透析を基本としています。
忙しくて時間がないときや、体調不良でつらいときなどに治療が不十分になると、活動力が低下してますます体調が悪くなる危険があります。
透析条件を変更するご希望があるときには、できるだけご都合に合わせるように努力いたしますが、貧血・透析骨症・アミロイド関節症・アミロイド心筋症などの合併症を悪化させる恐れがある場合には、その旨を申しあげて再検討をお願いすることがあります。
仕事のためには、透析治療が不十分になっても仕方がない、頑張る、とおっしゃる方々が、仕事を大切にする気持ちには頭が下がる思いです。しかし、だからこそ私たちとしても良い治療をしなければ、と思っております。
患者さん一人一人に合わせた治療を行うことは、いうまでもなく大切ですが、良い治療のためには必要かつ十分な透析を行いたいという、当院の方針もご理解いただければ幸いです。